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たまご(卵と玉子)の違い[その1/全4回] … 卵(タマゴ)と玉子(タマゴ)について。   [料理]

 前回、前々回のブログでタマゴについて書きましたが、そうしていたら、ふと、学生時代に受講した授業内容を思い出しました。
 今日はそのことについて。

・ ・ ・ ・ ・ ・

 大学生のときの生物学の授業で、教授が皆に、
(タマゴ) と 玉子(タマゴ) の違いがわかりますか?
と問いかけました。

 そんなのどっちだっていいじゃん。「玉子」の字は食材に対してに使うんじゃないの? 生物学のときには使わないよね。 ・・・
 ・・・ と思ったのですが、・・・ まあ、概ねその通りだったのでしたが、・・・
 ・・・ とりあえず、きちんとした違いが学べてよかったな、と記憶しています。
  いや、結局、きちんとした違いでなかったような気もする。


 たしか、教授のご説明では次のような感じでした。
(以下、囲み枠は教授のお言葉要旨。続く矢印部分は私の思い(理解・疑問・感想等)です。)

(1) 生物学においては「卵」の字を用い、そもそも「タマゴ」でなく「ラン」と呼ぶ(読む)。
→ 「卵(タマゴ)と玉子(タマゴ)の違い」と問うておきながら、違う読み方のことなんて、ずるいじゃん。

(2) 「玉子」の字は、生物学としてでなく食材としてタマゴを話題にするときに使用する文字であり、かつ、主にニワトリなど鳥類のタマゴを指す文字。
→ え? 鳥類以外のタマゴでも食材にするじゃん。鳥類以外で「玉子」はNGなの?

(3) 「玉子」の字は、「玉の子(タマのコ)」という当て字。「白いタマ(タマゴの殻)から出てくる子」、あるいは「白いタマとして出てきた子」という意味。
 「玉の子」と呼ばれる部分は、前者では殻を除いた中身のみであり、それに対して、後者では殻を含めた全体のこと。微妙に違うが、この際、それは問題視しない。
→ ふむ。そんな気はしていたよ。微妙な違いも気にしません。

(4) さきほど「主にニワトリなど鳥類のタマゴ」と言ったけど、それは、食材に使うタマゴといえば、非常に多くの場合、ニワトリのタマゴを指すから。でも、「玉子」の文字を用いる食材は、白いタマ(白くなくてもよいが、ともかく外側を固い殻でおおわれたもの)の状態のタマゴであればOK。だから、ウズラやダチョウなどの鳥類のタマゴはもちろんOK。ワニなど爬虫類のタマゴもOK。
 要するに、ニワトリのタマゴと類似した形状のタマゴであればOK。

(5) ところが、魚などのタマゴの場合は、食材として話題にときであっても「卵」の文字を用いることが多い。
 だって、白い殻に覆われていないので、「タマのコ」という当て字が当てはまらないでしょ。
 それに、食材であっても「ギョラン」と言うでしょ。(ラン=卵)
→ なるほど。お魚は食材でも「卵」の字なのね。

(6) まあ、食材としてのニワトリのタマゴも「ケイラン」と呼ぶし、「鶏卵」と書くけどね。
→ え? 食材のニワトリも「卵」の字でOKなの? 結局なんなの?

(7) というわけで、生物学で用いる「卵」の字は、食材に対して使ってもOK。
→ ・・・。

(8) でも、食材の「玉子」の字は、生物学では使わないでね。
→ わかっとるわ! そんなの。

≪次回へ続く≫

タグ:卵と玉子
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