【作業5日目】「カード・パスケース」手作り … ステッチンググルーバー(Stitching Gruber)で溝彫り。縫い糸を這わせるための溝を、ぐるりと彫り巡らせた。 [手作り 革細工]
カード・パスケースの手作り(続き)。
昨日、へりの仕上げ処理をしました。ほとんど完成形に近いです。残す作業は糸で縫うことくらい。でもその前に、準備段階の作業があるらしいです。縫い糸をはわせるための溝を彫る作業と、糸を通すための穴をあける作業だそうです。
まずは溝彫り。使用するのはステッチンググルーバーという、変わった形状の道具です。
革細工セットを買ったとき、箱の中身を見回してまず目をひいたのがステッチンググルーバーです。カッコいいけど、何のために使うのやら全く分かりませんでした。これは溝彫りの道具だったのですね。ようやくそれを使う工程まできました。うれしいです。
そもそもステッチンググルーバーってどんな意味なのだろう。そう思って、スペルだけでも調べてみました。
“stitching gruber” と書くらしい。意味合いとしては、「縫い目の溝を 掘 彫 る道具」という感じでしょうか。
“grub” の日本語訳は「(地面などを)掘る」だけど、革細工での溝は「掘る」よりも「彫る」かな。こんなカッコいい溝は「彫る」の字のほうが似合っています。クラフト社の説明書では「溝を切る」と書かれていた。なるほど、「切る」ですか。
英語スペルで“stitching gruber”をWEB検索したら、海外のWEBサイトで販売されているものが見つかりました。そこで驚きました。海外アマゾン等では、革細工マニア用に「日本からの輸入品」として売られていたのです。日本もがんばるなあ。レザークラフトという趣味は、おそらく海外文化が元だろうに。
私の工具は、クラフト社(東京)の「レザーハンドソーイングセット(Leather HAND SEWING SET)」という初心者向けセット商品で手に入れました。クラフト社ホームページでは、レザークラフトを日本に紹介したことなどが書かれていて、「必要な工具はアメリカのタンディ社より輸入」などのエピソードが書かれています。かつては工具を輸入していたのに、いまやステッチンググルーバーを(日本のどこかの会社が製造するようになって)輸出するまでになったのかもしれません。
スティッチンググルーバーを使うのは初めてです。不思議な形の道具で、先端にL字型の棒が取り付けられています。さらに、その棒の先端に小さな穴が空いていて、どうやら、その穴で彫るらしいです。でも彫るという割には、尖っているようには見えません。
穴をよく見ると入口と出口が決まっているようで、双方の形が違います。多分、彫る側と、彫ったあとのカスを排出する側があるのでしょう。
でも、どちらのサイドが彫る側なのでしょうか。よく分かりません。指で軽く触ってみました。細く狭まっている方で、わずかに引っかかりを感じました。細まった方が彫る側みたい。それほど尖がっていませんが、強く触ると切れちゃうのかも。危ないのかも。
説明書に従い幅を調節しました。あとは彫るだけです。力の入れ具合や角度など、よく分かりません。上手く使えるのかドキトキ。でも、案外すんなりと溝彫りできました。彫る側の反対側から、細長い彫りカスが出てきました。
折り目部分は縫わないらしく、溝を彫る必要がないとのこと。彫り止めるところの微調整が難しかったです。なぜなら、どこまで彫り進んだのか、ギリギリのところが見えないんです。仕方が無いので、少し手前で止めました。わずかに彫り残しスペースができました。
彫り止めたところでは、本体の革に彫りカスの革がくっついたままだったので、カッターナイフで切り取りました。
わずかに彫り残したスペースも、カッターナイフで少し彫り進めて仕上げてみました。でもカッターナイフでの仕上げは難しかったです。極細の彫刻刀でもあればいいのかな。それとも、何かいい専門道具があるのかな。まあいいや。またこんど調べよう。
次は、ステッチンググルーバーで彫った溝のところに、糸を通すための穴を開けます。ヒシ目打ちという道具を使うらしいです。でも、それはまた後日にします。
今日はここまで。家事に戻ります。
昨日、へりの仕上げ処理をしました。ほとんど完成形に近いです。残す作業は糸で縫うことくらい。でもその前に、準備段階の作業があるらしいです。縫い糸をはわせるための溝を彫る作業と、糸を通すための穴をあける作業だそうです。
まずは溝彫り。使用するのはステッチンググルーバーという、変わった形状の道具です。
革細工セットを買ったとき、箱の中身を見回してまず目をひいたのがステッチンググルーバーです。カッコいいけど、何のために使うのやら全く分かりませんでした。これは溝彫りの道具だったのですね。ようやくそれを使う工程まできました。うれしいです。
そもそもステッチンググルーバーってどんな意味なのだろう。そう思って、スペルだけでも調べてみました。
“stitching gruber” と書くらしい。意味合いとしては、「縫い目の溝を
“grub” の日本語訳は「(地面などを)掘る」だけど、革細工での溝は「掘る」よりも「彫る」かな。こんなカッコいい溝は「彫る」の字のほうが似合っています。クラフト社の説明書では「溝を切る」と書かれていた。なるほど、「切る」ですか。
・Stitch
[発音] / stɪ́tʃ /
[動詞] 縫う、編む
[名詞] ひと縫い、ひと編み、ひと針
縫い目、編み目
縫いかた、編みかた、かがりかた、ステッチ
・grub
[発音] / grʌ́b /
[動詞] 地面などを掘る
掘り返す
(掘り返すように)探し回る
(切り株などを掘り返して地面を)ならしてきれいにする
[名詞] うじ虫、地虫(コガネムシやカブトムシなどの幼虫)
grubの名詞は、うじ虫や地虫の意味らしい。そんなの知らなかったけど、なるほど、と思いました。ステッチンググルーバーで彫られた溝は、虫が這い進んだような形状をしています。
類義語として「掘る」「彫る」「削る」などの意味の英単語は色々あるのでしょうが、「虫が這いまわる(あるいは食みまわる?)ように溝を掘り回す」という意味合いで、もしかして、このネーミングになったのかな。違うかな。
地虫は土を「掘る」けど、革細工ならやっぱり「彫る」ですよね。
英語スペルで“stitching gruber”をWEB検索したら、海外のWEBサイトで販売されているものが見つかりました。そこで驚きました。海外アマゾン等では、革細工マニア用に「日本からの輸入品」として売られていたのです。日本もがんばるなあ。レザークラフトという趣味は、おそらく海外文化が元だろうに。
私の工具は、クラフト社(東京)の「レザーハンドソーイングセット(Leather HAND SEWING SET)」という初心者向けセット商品で手に入れました。クラフト社ホームページでは、レザークラフトを日本に紹介したことなどが書かれていて、「必要な工具はアメリカのタンディ社より輸入」などのエピソードが書かれています。かつては工具を輸入していたのに、いまやステッチンググルーバーを(日本のどこかの会社が製造するようになって)輸出するまでになったのかもしれません。
スティッチンググルーバーを使うのは初めてです。不思議な形の道具で、先端にL字型の棒が取り付けられています。さらに、その棒の先端に小さな穴が空いていて、どうやら、その穴で彫るらしいです。でも彫るという割には、尖っているようには見えません。
穴をよく見ると入口と出口が決まっているようで、双方の形が違います。多分、彫る側と、彫ったあとのカスを排出する側があるのでしょう。
でも、どちらのサイドが彫る側なのでしょうか。よく分かりません。指で軽く触ってみました。細く狭まっている方で、わずかに引っかかりを感じました。細まった方が彫る側みたい。それほど尖がっていませんが、強く触ると切れちゃうのかも。危ないのかも。
説明書に従い幅を調節しました。あとは彫るだけです。力の入れ具合や角度など、よく分かりません。上手く使えるのかドキトキ。でも、案外すんなりと溝彫りできました。彫る側の反対側から、細長い彫りカスが出てきました。
折り目部分は縫わないらしく、溝を彫る必要がないとのこと。彫り止めるところの微調整が難しかったです。なぜなら、どこまで彫り進んだのか、ギリギリのところが見えないんです。仕方が無いので、少し手前で止めました。わずかに彫り残しスペースができました。
彫り止めたところでは、本体の革に彫りカスの革がくっついたままだったので、カッターナイフで切り取りました。
わずかに彫り残したスペースも、カッターナイフで少し彫り進めて仕上げてみました。でもカッターナイフでの仕上げは難しかったです。極細の彫刻刀でもあればいいのかな。それとも、何かいい専門道具があるのかな。まあいいや。またこんど調べよう。
次は、ステッチンググルーバーで彫った溝のところに、糸を通すための穴を開けます。ヒシ目打ちという道具を使うらしいです。でも、それはまた後日にします。
今日はここまで。家事に戻ります。
手作り「カード・パスケース」
本日(5日目)の作業内容 まとめ
・スティッチンググルーバー(Stitching Gruber)を用いて、縫い糸を這わせるための溝を彫り巡らせた。