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【作業7日目】「カード・パスケース」手作り … 縫い糸を準備 / 縫う長さの4倍の糸を用意。麻糸にワックスを刷り込んだ。蝋引き(ロウびき)と言うらしい。   [手作り 革細工]

カード・パスケースの手作り(続き)。

◎ 必要な糸の長さ
 手縫い作業では、縫い針を2本同時に使用します。縫い糸を適切な長さで切り、2本の針のそれぞれの針穴に、縫い糸の両端を通します。革の縫い目の両側から2本の針を交差させるように通し、縫い進めます。洋裁のミシンみたいです。たのしそう。

 ところで、縫い糸はどのくらいの長さが必要なのだろう。ミシンのように両側から同時に縫い進めるので、縫う長さの2倍よりももっと長い糸が必要なはず。2.5~3倍くらいでよいのかな。説明書では、3.5倍の長さが必要と書いてある。えっ? そんなにも? 詳しい人に聞いたら、さらに長めで、4倍ほどの長さが必要って教わりました。ええっ? そんなにも要るのですか。予想以上に長いです。聞いてよかった。

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糸の両端に針をつける。
縫い目の両側から交互に縫う。
目安として、縫うところの 4倍の長さの糸 を用意。

◎ 麻糸の蝋引き(ロウびき)
 糸の必要な長さも分かったので、今日は、蝋引き(ロウびき)という処理を行います。縫い糸として用いる麻糸に、ワックスを刷り込む処理です。ところで蝋引き処理の目的は何だろう。そう思ったので調べてみました。
蝋引き(ロウびき)の効果
 ・縫い糸の強度を高める。
 ・糸の毛羽立ちを抑える。
 ・糸の撚り(より)が緩むのを防ぐ。
 糸のすべりを良くして縫いやすくするのかと思ったら(もちろんその効果もあるのでしょうが)、毛羽立ちや緩みを抑えることで糸を頑丈にするらしい。なるほど。しっかり蝋引きして頑丈な糸にしなくっちゃ。

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蠟引き(ロウびき)

 説明書には、「糸にワックスをすり込み(3~4回繰り返す)端布で糸をしごく様にして毛羽立ちを押さえます」と書かれています。でも、最終的にどの程度の量のワックスが糸に付着すればよいのだろう。そう思ったので、実際に、市販の蝋引き糸を見に行ってきました。
 びっくりしました。市販の蝋引き糸は、思った以上に多量のワックスにまみれていました。ワックスを刷り込むというより、塗りたくるといった感じ。そんなに塗るのだったら、あっというまにワックスを費やしてしまうだろうけど、そこまでやるのか? 第一、手作業の蝋引き処理で、こんなにベットリと塗れるのか?
 少々困惑しまたが、どうやら、そこまで多量のワックスを塗る必要はないそうです。数回刷り込めば糸に張りが出て丈夫になるのだとか。その目安として、糸を上へ向けると真っ直ぐ立つようになるのだとか。ふーん。わかったような、わからないような。試しにやってみるしかなさそうです。

 ということでやってみました。
 ワックスはサイコロのような形をしています。その平らな面の上で糸を押さえます。そうした状態で糸を引いていきます。きっと、こうしてロウ(ワックス)の上で糸を引くからロウ引きというのですかね。
 説明書には3~4回と書かれていましたが、私は念入りに10回近く引きました。そうしたのち、糸を真上方向に向けてみました。ピーンっと立ちました。なるほど。こういうことか。15cmくらいの長さまで立ちました。20cmは無理でしたけど。
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麻糸を蠟引き(ロウびき)した結果
立った

今日はここまで。

手作り「カード・パスケース」
本日(7日目)の作業内容 まとめ

・縫う長さの4倍の糸を用意して、蝋引き(ロウびき)処理した。
 (中細の麻糸を使用)


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