クラフト社「天然ゴムのりECO」を買ったけど、素人には使いにくい。 [手作り 革細工]
店員さんの説明に惹かれて「天然ゴムのりECO」(クラフト社No.2339)を買ったのですが、素人(初心者)には過ぎたるものでした。思いのほか使いにくいです。
缶入りなので、取り扱いに戸惑います。
それに比べて、日ごろ使っているコニシボンドG17(チューブ入り)がどれほど使いやすいものなのか、改めてよく分かりました。
「天然ゴムのりECO」を使った感想。長所と短所をまとめます。
長所
短所
缶入りなので、取り扱いに戸惑います。
それに比べて、日ごろ使っているコニシボンドG17(チューブ入り)がどれほど使いやすいものなのか、改めてよく分かりました。
「天然ゴムのりECO」を使った感想。長所と短所をまとめます。
長所
・色合いがよい。
コニシボンドG17の派手な黄色と比べると、あまり目立たない色合い。
・やわらかめ 接着乾燥後の感触が、G17と比べ、やわらかい。
短所
・缶入りなので、必要量を取り出しにくい。
分量が分からない上に、たれる。
・缶のフタが大口なので、溶剤が臭い。
店員さんの説明のとおり、確かに溶剤の臭いは弱いのかもしれないけれど、大きなフタを開け放つので、やっぱり臭い。
・素人には分量が多すぎる。
クラフト社「天然ゴムのりECO」を買った。 [手作り 革細工]
「天然ゴムのりECO」(クラフト社No.2339)を買いました。
でも、「ECO」と書いてあるけれど、何がどうしてECOなのかしら。「トルエン・キシレン未使用」とのことだけれど、それらが未使用だとECOなのかしら。
と書かれてあって、あんまりECOっぽくないよ。火気厳禁 第四類 第一石油類 危険等級II 第2種有機溶剤等
買う前、店員さんへ製品の特徴を尋ねました。店員さんの説明によると、
・ツンとした有機溶剤の臭いは少ない。とのこと。
・固まったとき、カチカチにならず、弾性がある。
何がECOなのかは分からなかったけれど、なんかいい感じ。それで買いました。
欠点としては、容器がチューブでなくて缶なので、使いにくそうだし、容量が多すぎです。
【作業11日目・完成】「カード・パスケース」手作り [手作り 革細工]
カード・パスケースの手作り、作業11日目、完成です。やったー。
というよりも、昨日の時点でほとんど完成してました。
もはや大した作業が残っていません。今日は本体を二つ折りに折り曲げて、半透明のカード入れを差し込んだだけ。それにて完成。
昨日、へりの部分のコバ仕上げをやりなおしました。ひび割れが気になったので、それが無くなればいいなあと思ったのですが、結局、改善しませんでした。CMC液が乾くとともに徐々にひび割れが見えてきて、そうして完全に乾いたら、ばっちりとびび割れが出現しました。仕方が無いのですかね。
それともCMC液の塗り具合や、へり磨きの力の入れ具合の問題なのかな。まあいいや。これからも少しずつ学んでゆきたいので、そのときの残課題としておきます。
ともかく、完成してうれしいです。
今日はここまで。家事に戻ります。
というよりも、昨日の時点でほとんど完成してました。
もはや大した作業が残っていません。今日は本体を二つ折りに折り曲げて、半透明のカード入れを差し込んだだけ。それにて完成。
昨日、へりの部分のコバ仕上げをやりなおしました。ひび割れが気になったので、それが無くなればいいなあと思ったのですが、結局、改善しませんでした。CMC液が乾くとともに徐々にひび割れが見えてきて、そうして完全に乾いたら、ばっちりとびび割れが出現しました。仕方が無いのですかね。
それともCMC液の塗り具合や、へり磨きの力の入れ具合の問題なのかな。まあいいや。これからも少しずつ学んでゆきたいので、そのときの残課題としておきます。
ともかく、完成してうれしいです。
今日はここまで。家事に戻ります。
手作り「カード・パスケース」
本日(11日目)の作業内容 まとめ
・本体を二つ折りにした。
・半透明のカード入れを差し込んだ。
・完成してよろこんだ。
【作業10日目】「カード・パスケース」手作り … 木端(コバ)仕上げ / 改めて側面のコバを仕上げた。 [手作り 革細工]
カード・パスケースの手作り(続き)。
説明書には、
コバの処理は既に作業2日目と4日目に行いました。それなのに、またやるのかー、と思いましたが、でも、せっかくなのでもう一度行うことにします。作業4日目のとき、へり磨き後のひび割れが気になっていました。それなので、ちょうど良かったのかも。
結局、今日やったことは次のとおりです。 (というか、作業2日目や4日目とほとんど同じです。)
しばらくして乾いてきました。でも、やはり、ひび割れが見えてきました。少々のひび割れは、仕方が無いことなのかな。
それにしても、手順書どおりの手順でも、こんなにも何度もコバ処理するなんて。ちょっと驚きです。多分、コバが荒れても、何度でもやり直してよいってことかな。それに、序盤でのコバ処理では、そんなに一生懸命やらなくてもよいってことなのかな。いずれにしても勉強になります。
今日はここまで。家事に戻ります。
説明書には、
と書かれていました。縫い終わった後、コバが凸凹していたら
もう一度
サンドスティックでコバをならし
CMCを塗り
へりみがきをして整えます
コバの処理は既に作業2日目と4日目に行いました。それなのに、またやるのかー、と思いましたが、でも、せっかくなのでもう一度行うことにします。作業4日目のとき、へり磨き後のひび割れが気になっていました。それなので、ちょうど良かったのかも。
結局、今日やったことは次のとおりです。 (というか、作業2日目や4日目とほとんど同じです。)
・サンドスティック
今日の作業前の時点で、カード・パスケースのへりは、ひび割れしつつも既に磨き上げられて滑らかになっていた。その表面を薄くはがすように、ぐるりと一周、サンドスティックで平らに削った。薄く削っただけだが、ひび割れは見えなくなった。
・CMC液
ぐるりと一周、綿棒を用いてCMC液を塗った。
・磨き上げ
ぐるりと一周、へり磨きで磨き上げた。
・乾燥
CMC液を塗って磨き上げたところが乾くのを待つため、そのまま放置。
しばらくして乾いてきました。でも、やはり、ひび割れが見えてきました。少々のひび割れは、仕方が無いことなのかな。
それにしても、手順書どおりの手順でも、こんなにも何度もコバ処理するなんて。ちょっと驚きです。多分、コバが荒れても、何度でもやり直してよいってことかな。それに、序盤でのコバ処理では、そんなに一生懸命やらなくてもよいってことなのかな。いずれにしても勉強になります。
今日はここまで。家事に戻ります。
手作り「カード・パスケース」
本日(10日目)の作業内容 まとめ
・改めてもう一度、コバを整るため、
- サンドスティックでコバをならした。
- CMC液を塗った。
- へりみがきで磨き上げた。
【作業9日目】「カード・パスケース」手作り … 手縫い(後半) / 残りの半周を縫い上げた。縫い終わりのところを仕上げた。 [手作り 革細工]
カード・パスケースの手作り(続き)。
昨日から手縫い作業中です。
ひと針ひと針縫い進める作業には、思いのほか手間がかかりました。そのため、昨日は半周縫ったところで中断。今日はその続きです。
引き続き、残りの半周をコツコツ縫い進めました。 ・・・ そうして、縫い終えました。やったー。
端っこの縫い終わりのところを、次のように仕上げました。
説明書では、
はじめての手縫い作業を終えました。その際に気付いた反省点を列挙。
あと少しで完成です。
今日はここでおしまい。 家事に戻ります。
昨日から手縫い作業中です。
ひと針ひと針縫い進める作業には、思いのほか手間がかかりました。そのため、昨日は半周縫ったところで中断。今日はその続きです。
引き続き、残りの半周をコツコツ縫い進めました。 ・・・ そうして、縫い終えました。やったー。
端っこの縫い終わりのところを、次のように仕上げました。
縫い終わりのところの仕上げ説明書には書かれていなかったけど、爪楊枝を使用してみました。これがよい判断でした。細かな箇所に接着剤を塗る作業ときには爪楊枝の尖った先を用い、塗った後になじませるときには爪楊枝の背中側でピンポイントに押さえ付けました。
・縫い戻り
端っこまで縫い終えたら、ふた目分縫い戻る。
そこのふた目分の縫い目は、二重の重ね縫い状態。
・糸をカット
縫い目の穴から出てきたギリギリのところで糸をカット。
・糸の切口を仕上げ
糸の切口を針先でほぐす。
爪楊枝(つまようじ)で接着剤を塗る。
木槌(きづち)の側面や、爪楊枝の背中で押さえつける。
(木槌側面では広く押さえつけ、爪楊枝背中ではピンポイントで。)
説明書では、
「木槌の側面を利用して縫い目の上を軽くたたきなじませます」
と書かれていたので、それもきちんと行いました。この方法は、なじませた上に平らにきれいにするという点で優れていると思いました。はじめての手縫い作業を終えました。その際に気付いた反省点を列挙。
手縫い等での反省点
・多数の引っかき傷
革の表面に多数の引っかき傷を付けてしまった。特に、糸を両側から引っ張るとき、何度も爪で引っかき傷をつけてしまった。ときどき、針先で引っかくこともあった。手縫い時には、革の本体を両膝で挟み込むとよいらしいそうだが、本体が小さすぎて、膝で挟みにくかった。
手縫い作業時に本体を挟み込むための道具があるらしい。テーブルポニーというのだそう。欲しい。
・縫い目のところで革にシワ
縫い目の糸の緩みを防ぐため、糸を強く引っ張るのだが、引く力が強すぎたのかも。縫い目のところで革にシワがよってしまった。 手縫いの前半で気付いたので後半は気をつけた。ところが、後半でもシワがあった。力の入れ加減が難しい。
・穴あけミス1 (余分な穴)
ヒシ目打ちでの穴あけ作業の際のミス。カード・パスケースの二つ折りをする真ん中の箇所(革が二重になっていない箇所)は、縫う必要が無いため、穴あけ不要。そこへ、誤って穴あけしてしまった。
→(対策) 穴をあけてしまったので、そこの箇所も縫い上げた。本来ならば、半周ずつに縫い目の線が途切れるところ、ぐるりと一周連続で縫い上げた。
・穴あけミス2 (微妙な横ズレ)
ステッチンググルーバーで彫った溝の真上に、ヒシ目打ちで穴あけしなければならない。ところが、わずかにズレたところがある。
心配したが、思ったほど問題にならなかった。縫い糸をきちんと溝の中へ這わせることができた。わずかなズレだったのでよかった。
・穴あけミス3 (曲がり角のところ)
曲がり角のところで、穴の位置がよくない。
穴あけの際、曲がり角のところを基準にすればよかった。
曲がり角の穴では、糸の進む方向が変わる。そのため、多分、そこの穴はヒシ目打ちでなく、丸型のもので穴あけしたほうがよいと思った。
・縫い終わりの仕上げ処理
縫い終わりのところ。糸の切口に塗る接着剤として、小西ボンドのG17を使用した。このボンドが革細工セットに収納されていたから用いたのだが、見栄えがあまりよくない。
あと少しで完成です。
今日はここでおしまい。 家事に戻ります。
手作り「カード・パスケース」
本日(9日目)の作業内容 まとめ
・手縫い作業の後半。 残りの半周を縫い上げた。
・縫い終わりのところ。仕上げ処理をした。
【作業8日目】「カード・パスケース」手作り … 手縫い(前半) / 半分だけ縫った。予想以上に手間がかかる。 [手作り 革細工]
カード・パスケースの手作り(続き)。
ついに遂に、手縫い(てぬい)の作業です。ワクワクします。
縫います。ゆくぞー。
思いのほかに手間がかかりました。半周のところまで縫い進めました。
続きはまた今度にして、今日はここでおしまい。 家事に戻ります。
ついに遂に、手縫い(てぬい)の作業です。ワクワクします。
0. 準備
・手縫い用の麻糸を用意しました。
太さは中細。
縫うところの4倍の長さ。
既に、ロウ引き処理も実施済み。
・2本の縫い針を用意しました。
糸の両端へ、それぞれの針をセット。
縫います。ゆくぞー。
1. 端っこから端っこへ
端っこから端っこへ縫い進めます。
2. まずは2番目の穴へ
まずは糸を通します。はじめに通すところは、端っこから2番目の穴(革が二重にくっついているところの1番目の穴)です。
3. 逆側へひと縫い
縫い進める方向と逆側の、革が一重のところの穴へ、ひと縫い進みます。
4. はじめのところへひと縫い
はじめのところへひと縫い、縫い戻ります。ここのところの縫い目は二重(重ね縫い状態)になります。
5. 順に縫い進め
そのまま縫い進めます。ドンドン進めて、半周行きます。
※ 実際には、縫い目のところの糸は真っ直ぐにピーンと張っています。
というか、ピーンと張ってから縫い進めています。
思いのほかに手間がかかりました。半周のところまで縫い進めました。
続きはまた今度にして、今日はここでおしまい。 家事に戻ります。
手作り「カード・パスケース」
本日(8日目)の作業内容 まとめ
・いよいよ手縫い作業。 カード・パスケースの半周分だけ縫い進んだ。
(中細の麻糸を使用)
【作業7日目】「カード・パスケース」手作り … 縫い糸を準備 / 縫う長さの4倍の糸を用意。麻糸にワックスを刷り込んだ。蝋引き(ロウびき)と言うらしい。 [手作り 革細工]
カード・パスケースの手作り(続き)。
◎ 必要な糸の長さ
手縫い作業では、縫い針を2本同時に使用します。縫い糸を適切な長さで切り、2本の針のそれぞれの針穴に、縫い糸の両端を通します。革の縫い目の両側から2本の針を交差させるように通し、縫い進めます。洋裁のミシンみたいです。たのしそう。
ところで、縫い糸はどのくらいの長さが必要なのだろう。ミシンのように両側から同時に縫い進めるので、縫う長さの2倍よりももっと長い糸が必要なはず。2.5~3倍くらいでよいのかな。説明書では、3.5倍の長さが必要と書いてある。えっ? そんなにも? 詳しい人に聞いたら、さらに長めで、4倍ほどの長さが必要って教わりました。ええっ? そんなにも要るのですか。予想以上に長いです。聞いてよかった。
◎ 麻糸の蝋引き(ロウびき)
糸の必要な長さも分かったので、今日は、蝋引き(ロウびき)という処理を行います。縫い糸として用いる麻糸に、ワックスを刷り込む処理です。ところで蝋引き処理の目的は何だろう。そう思ったので調べてみました。
説明書には、「糸にワックスをすり込み(3~4回繰り返す)端布で糸をしごく様にして毛羽立ちを押さえます」と書かれています。でも、最終的にどの程度の量のワックスが糸に付着すればよいのだろう。そう思ったので、実際に、市販の蝋引き糸を見に行ってきました。
びっくりしました。市販の蝋引き糸は、思った以上に多量のワックスにまみれていました。ワックスを刷り込むというより、塗りたくるといった感じ。そんなに塗るのだったら、あっというまにワックスを費やしてしまうだろうけど、そこまでやるのか? 第一、手作業の蝋引き処理で、こんなにベットリと塗れるのか?
少々困惑しまたが、どうやら、そこまで多量のワックスを塗る必要はないそうです。数回刷り込めば糸に張りが出て丈夫になるのだとか。その目安として、糸を上へ向けると真っ直ぐ立つようになるのだとか。ふーん。わかったような、わからないような。試しにやってみるしかなさそうです。
ということでやってみました。
ワックスはサイコロのような形をしています。その平らな面の上で糸を押さえます。そうした状態で糸を引いていきます。きっと、こうしてロウ(ワックス)の上で糸を引くからロウ引きというのですかね。
説明書には3~4回と書かれていましたが、私は念入りに10回近く引きました。そうしたのち、糸を真上方向に向けてみました。ピーンっと立ちました。なるほど。こういうことか。15cmくらいの長さまで立ちました。20cmは無理でしたけど。
今日はここまで。
◎ 必要な糸の長さ
手縫い作業では、縫い針を2本同時に使用します。縫い糸を適切な長さで切り、2本の針のそれぞれの針穴に、縫い糸の両端を通します。革の縫い目の両側から2本の針を交差させるように通し、縫い進めます。洋裁のミシンみたいです。たのしそう。
ところで、縫い糸はどのくらいの長さが必要なのだろう。ミシンのように両側から同時に縫い進めるので、縫う長さの2倍よりももっと長い糸が必要なはず。2.5~3倍くらいでよいのかな。説明書では、3.5倍の長さが必要と書いてある。えっ? そんなにも? 詳しい人に聞いたら、さらに長めで、4倍ほどの長さが必要って教わりました。ええっ? そんなにも要るのですか。予想以上に長いです。聞いてよかった。
◎ 麻糸の蝋引き(ロウびき)
糸の必要な長さも分かったので、今日は、蝋引き(ロウびき)という処理を行います。縫い糸として用いる麻糸に、ワックスを刷り込む処理です。ところで蝋引き処理の目的は何だろう。そう思ったので調べてみました。
蝋引き(ロウびき)の効果糸のすべりを良くして縫いやすくするのかと思ったら(もちろんその効果もあるのでしょうが)、毛羽立ちや緩みを抑えることで糸を頑丈にするらしい。なるほど。しっかり蝋引きして頑丈な糸にしなくっちゃ。
・縫い糸の強度を高める。
・糸の毛羽立ちを抑える。
・糸の撚り(より)が緩むのを防ぐ。
説明書には、「糸にワックスをすり込み(3~4回繰り返す)端布で糸をしごく様にして毛羽立ちを押さえます」と書かれています。でも、最終的にどの程度の量のワックスが糸に付着すればよいのだろう。そう思ったので、実際に、市販の蝋引き糸を見に行ってきました。
びっくりしました。市販の蝋引き糸は、思った以上に多量のワックスにまみれていました。ワックスを刷り込むというより、塗りたくるといった感じ。そんなに塗るのだったら、あっというまにワックスを費やしてしまうだろうけど、そこまでやるのか? 第一、手作業の蝋引き処理で、こんなにベットリと塗れるのか?
少々困惑しまたが、どうやら、そこまで多量のワックスを塗る必要はないそうです。数回刷り込めば糸に張りが出て丈夫になるのだとか。その目安として、糸を上へ向けると真っ直ぐ立つようになるのだとか。ふーん。わかったような、わからないような。試しにやってみるしかなさそうです。
ということでやってみました。
ワックスはサイコロのような形をしています。その平らな面の上で糸を押さえます。そうした状態で糸を引いていきます。きっと、こうしてロウ(ワックス)の上で糸を引くからロウ引きというのですかね。
説明書には3~4回と書かれていましたが、私は念入りに10回近く引きました。そうしたのち、糸を真上方向に向けてみました。ピーンっと立ちました。なるほど。こういうことか。15cmくらいの長さまで立ちました。20cmは無理でしたけど。
今日はここまで。
手作り「カード・パスケース」
本日(7日目)の作業内容 まとめ
・縫う長さの4倍の糸を用意して、蝋引き(ロウびき)処理した。
(中細の麻糸を使用)
【作業6日目】「カード・パスケース」手作り … ヒシ目打ちで穴あけ。縫い糸を貫き通すための穴をあけた。 「ヒシ目打ち」という名前なので菱形(ひしがた)かと思たら、どうやら平行四辺形っぽい。 [手作り 革細工]
カード・パスケースの手作り(続き)。
前回、ステッチンググルーバーという道具を用いて、縫い糸を這わせるための溝を彫り巡らせました。それに続けて、今日は糸を貫き通すための穴をあけます。等間隔で穴あけしますが、ステッチンググルーバーで彫った溝のちょうど真上に開けなければなりません。
でも、今日の作業の前に、昨日のことで気になることがあります。
◎ 両面とも吟面だが、溝彫りは片面だけでよかったのか?
ステッチンググルーバーで行った溝彫りのことが気になります。昨日は、片面にしか溝を彫っていません。それでよかったのでしょうか?
以前の工程で、革パーツの裏面(床面)同士をくっつけて閉じました。それなので、カード・パスケースの外側と内側の両面とも、革の表面(吟面)で構成されています。
(※ ここでいう内側とは、カード・パスケースを二つ折りしたときの内側のこと。決して、カードを入れるポケットの内側のことではない。念のため。)
昨日のステッチンググルーバー作業では、カード・パスケースを二つ折りしたときの外側のみに溝を彫りました。内側だって革の表面(吟面)です。そこへは溝彫りしなくてよいのかな? どうなのかな?
説明書を見ても、溝彫りに関して外側の図しかありません。図示は外側だけど、「外側にだけ彫れ」とは書かれていません。だからといって、「内側に溝は不要」との明記もありません。内側のことは書かれていないのです。
初心者向けなのだから、ちゃんと書いてほしかったなあ、などと言っていても仕方ない。うーん。
ちょっと考えてみた。
まあいいや。とりあえず溝は外側だけにしておきます。外側に彫った溝だって、たぶん必須でないはずで、ならば、内側の溝はもっと無くても大丈夫なはず。きっとそうだ。
そしてもう少し考えた。
今回は内側の溝彫りはしないことにしましたが、そうだ、機会があったら、お店で売られている既成の革製品を見てこよう。既製品ではどうなっているのか調べてみよう。そう思ったのでした。
◎ ヒシ目打ちの「○ mm巾」について & ヒシ目は菱形?
私のセットには2種類の4本ヒシ目打ちがあって、「2mm巾」と「2.5mm巾」の2つです。・・・あれ? 1本ヒシ目打ちにも「2mm巾」と書かれているよ。どうして1本なのに巾があるのかな。調べたところ、「○ mm巾」とは穴と穴の間隔(ピッチ)の巾のことではなくて、穴あけ用の針(というか棒)の1本分の巾を指すらしい。
でもヒシ目打ちというぐらいなので、針(というか棒)が菱形(ひしがた)のような形です。丸ではありません。そのとき、「○ mm巾」とは一体どこの長さを指すのでしょうか。丸型ならば直径に決まっています。菱形ならばどこか。たぶん、最も広い箇所の長さを示すというのが普通でしょうから、
長いほうの対角線の長さ (予想1)
でしょう。それでなければ、もしかしたら、縫い目の筋の巾として、
短いほうの対角線の長さ (予想2)
かもしれません。でも、まさか、もしかしたら、
菱形の辺の長さ (予想3)
かもしれません。こうした予想のもと、実際に測ってみました。そうしたところ、驚きました。予想1ではありませんでした。予想2か3のどちらかかというと、少し違います。隣り合う辺の長さが違っていて、菱形でさえありません。どちらかというと、平行四辺形っぽいです。結局、「○ mm巾」とはどこの長さのことか。微妙すぎて判別しにくいですが、
平行四辺形っぽい四角形の、長いほうの辺
あるいは
短いほうの対角線
のどちらかの長さを指すようです。
不思議です。というのも、そのような部分の長さを「○ mm巾」と表示することに、果たして、どのような意味があるのかな。なぜ?
(なお、「平行四辺形っぽい」と書きましたが、きちんと図れなかったからです。多分、平行四辺形でしょう。)
前述のように、ヒシ目打ちの「○ mm巾」とは、穴あけ針(というか棒)の巾のことであり、隣同士の穴と穴の間隔(ピッチ)のことではありませんでした。では、隣同士の穴間隔(ピッチ)はどのくらいの長さなのでしょうか。そう思ったので、そちらも実際に測ってみました。 「2mm巾」と「2.5mm巾」とでわずかに間隔が異なりました。
穴のサイズが大きくなると、穴の間隔も広がるということですね。
◎ 穴をあける
さて実際に、ヒシ目打ちを用いての穴あけ作業。分厚いフエルト布を敷いて、その上へ革を載せ、ヒシ目打ちで穴を開けるらしい。
早速やってみましたが、傷痕は付けられるものの、穴を貫通させることは難しかったです。力強く押しても、全然貫通しない。ヒシ目打ちの背を木槌(きづち)でたたいてみましたが、それでもなかなか貫通しません。大変でした。
それと、溝の真上に穴をあけなければいけないところ、気を付けないとはみ出してしまう。というか、少しはみ出したところがあります。それを反省し、注意して続行しました。いっきに穴あけするのでなく、まず先に、位置合わせのための小さな痕を付けて回ることにしました。そののちに改めて穴あけしたところ、はみ出し予防となりました。上手くいった。
反対側へ貫通させたとき、反対側はどの程度の穴の大きさにすればよいのかよく分かりません。しっかりと貫通させればいいのかな。とりあえず、小さめの穴にしておきました。小さめの穴ではダメかもしれないけど、大丈夫かもしれないし。もしもダメだったら(糸が通せなかったら)、そのときに改めて開け直せばいいや。
ヒシ目打ちので穴あけ作業は、予想に反して、思いのほか大変でした。
今日はここまで。家事に戻ります。
前回、ステッチンググルーバーという道具を用いて、縫い糸を這わせるための溝を彫り巡らせました。それに続けて、今日は糸を貫き通すための穴をあけます。等間隔で穴あけしますが、ステッチンググルーバーで彫った溝のちょうど真上に開けなければなりません。
でも、今日の作業の前に、昨日のことで気になることがあります。
◎ 両面とも吟面だが、溝彫りは片面だけでよかったのか?
ステッチンググルーバーで行った溝彫りのことが気になります。昨日は、片面にしか溝を彫っていません。それでよかったのでしょうか?
以前の工程で、革パーツの裏面(床面)同士をくっつけて閉じました。それなので、カード・パスケースの外側と内側の両面とも、革の表面(吟面)で構成されています。
(※ ここでいう内側とは、カード・パスケースを二つ折りしたときの内側のこと。決して、カードを入れるポケットの内側のことではない。念のため。)
昨日のステッチンググルーバー作業では、カード・パスケースを二つ折りしたときの外側のみに溝を彫りました。内側だって革の表面(吟面)です。そこへは溝彫りしなくてよいのかな? どうなのかな?
説明書を見ても、溝彫りに関して外側の図しかありません。図示は外側だけど、「外側にだけ彫れ」とは書かれていません。だからといって、「内側に溝は不要」との明記もありません。内側のことは書かれていないのです。
初心者向けなのだから、ちゃんと書いてほしかったなあ、などと言っていても仕方ない。うーん。
内側だって吟面だ。
内側にも彫ったほうがよい?
どっちでもよい?
彫らないほうがよい?
うーん、分からない。
ちょっと考えてみた。
・カード・パスケースを使用した場合のことを想像してみる。どちらかというと、外側のほうが擦れやすいはず。外側の縫い目のほうが、擦り切れやすいし、引っかかっりやすい。
→ 内側には溝がなくても大丈夫だ説
・でも、内側の縫い目だって擦れたり引っかかったりすることはある。
→ 内側にも溝があってほしい説
まあいいや。とりあえず溝は外側だけにしておきます。外側に彫った溝だって、たぶん必須でないはずで、ならば、内側の溝はもっと無くても大丈夫なはず。きっとそうだ。
そしてもう少し考えた。
・こののちの穴あけ作業では、外側の溝の真上に対して開けることになる。仮に内側にも溝が彫られているとして、ちょうど内側の溝の真上に穴が到達できるとは限らない。そんな上手にできないでしょう。きっと。初心者なのだし。そう思うと、内側の溝は無いほうがいい。
→ 本当は内側にも溝があったほうがいいけど、初心者には難しい説
今回は内側の溝彫りはしないことにしましたが、そうだ、機会があったら、お店で売られている既成の革製品を見てこよう。既製品ではどうなっているのか調べてみよう。そう思ったのでした。
◎ ヒシ目打ちの「○ mm巾」について & ヒシ目は菱形?
穴あけ作業で使う道具は、ヒシ目打ちというものです。私のセットには「1本ヒシ目打ち」が1本と、2種類の「4本ヒシ目打ち」がそれぞれ1本ずつ、合計3本が収納されていました。1本ヒシ目打ちもカッコいいけど、4本ヒシ目打ちは一層素敵。均一間隔で4つの穴をあけられる。エレガントです。クラフト社カタログによると、他にも6本や10本ヒシ目打ちなるものもあるとのこと。すごいです。欲しいです。
私のセットには2種類の4本ヒシ目打ちがあって、「2mm巾」と「2.5mm巾」の2つです。・・・あれ? 1本ヒシ目打ちにも「2mm巾」と書かれているよ。どうして1本なのに巾があるのかな。調べたところ、「○ mm巾」とは穴と穴の間隔(ピッチ)の巾のことではなくて、穴あけ用の針(というか棒)の1本分の巾を指すらしい。
でもヒシ目打ちというぐらいなので、針(というか棒)が菱形(ひしがた)のような形です。丸ではありません。そのとき、「○ mm巾」とは一体どこの長さを指すのでしょうか。丸型ならば直径に決まっています。菱形ならばどこか。たぶん、最も広い箇所の長さを示すというのが普通でしょうから、
長いほうの対角線の長さ (予想1)
でしょう。それでなければ、もしかしたら、縫い目の筋の巾として、
短いほうの対角線の長さ (予想2)
かもしれません。でも、まさか、もしかしたら、
菱形の辺の長さ (予想3)
かもしれません。こうした予想のもと、実際に測ってみました。そうしたところ、驚きました。予想1ではありませんでした。予想2か3のどちらかかというと、少し違います。隣り合う辺の長さが違っていて、菱形でさえありません。どちらかというと、平行四辺形っぽいです。結局、「○ mm巾」とはどこの長さのことか。微妙すぎて判別しにくいですが、
平行四辺形っぽい四角形の、長いほうの辺
あるいは
短いほうの対角線
のどちらかの長さを指すようです。
不思議です。というのも、そのような部分の長さを「○ mm巾」と表示することに、果たして、どのような意味があるのかな。なぜ?
(なお、「平行四辺形っぽい」と書きましたが、きちんと図れなかったからです。多分、平行四辺形でしょう。)
前述のように、ヒシ目打ちの「○ mm巾」とは、穴あけ針(というか棒)の巾のことであり、隣同士の穴と穴の間隔(ピッチ)のことではありませんでした。では、隣同士の穴間隔(ピッチ)はどのくらいの長さなのでしょうか。そう思ったので、そちらも実際に測ってみました。 「2mm巾」と「2.5mm巾」とでわずかに間隔が異なりました。
「2mm巾4本ヒシ目打ち」での間隔は、およそ4mm強。
「2.5mm巾4本ヒシ目打ち」での間隔は、およそ5mm弱。
「2.5mm巾4本ヒシ目打ち」での間隔は、およそ5mm弱。
穴のサイズが大きくなると、穴の間隔も広がるということですね。
◎ 穴をあける
さて実際に、ヒシ目打ちを用いての穴あけ作業。分厚いフエルト布を敷いて、その上へ革を載せ、ヒシ目打ちで穴を開けるらしい。
早速やってみましたが、傷痕は付けられるものの、穴を貫通させることは難しかったです。力強く押しても、全然貫通しない。ヒシ目打ちの背を木槌(きづち)でたたいてみましたが、それでもなかなか貫通しません。大変でした。
それと、溝の真上に穴をあけなければいけないところ、気を付けないとはみ出してしまう。というか、少しはみ出したところがあります。それを反省し、注意して続行しました。いっきに穴あけするのでなく、まず先に、位置合わせのための小さな痕を付けて回ることにしました。そののちに改めて穴あけしたところ、はみ出し予防となりました。上手くいった。
反対側へ貫通させたとき、反対側はどの程度の穴の大きさにすればよいのかよく分かりません。しっかりと貫通させればいいのかな。とりあえず、小さめの穴にしておきました。小さめの穴ではダメかもしれないけど、大丈夫かもしれないし。もしもダメだったら(糸が通せなかったら)、そのときに改めて開け直せばいいや。
ヒシ目打ちので穴あけ作業は、予想に反して、思いのほか大変でした。
今日はここまで。家事に戻ります。
手作り「カード・パスケース」
本日(6日目)の作業内容 まとめ
・4本ヒシ目打ちと1本ヒシ目打ち(いずれも2mm巾)を用いて、縫い目の穴(縫い糸を貫き通すための穴)をあけた。
タグ:ヒシ目打ち
【作業5日目】「カード・パスケース」手作り … ステッチンググルーバー(Stitching Gruber)で溝彫り。縫い糸を這わせるための溝を、ぐるりと彫り巡らせた。 [手作り 革細工]
カード・パスケースの手作り(続き)。
昨日、へりの仕上げ処理をしました。ほとんど完成形に近いです。残す作業は糸で縫うことくらい。でもその前に、準備段階の作業があるらしいです。縫い糸をはわせるための溝を彫る作業と、糸を通すための穴をあける作業だそうです。
まずは溝彫り。使用するのはステッチンググルーバーという、変わった形状の道具です。
革細工セットを買ったとき、箱の中身を見回してまず目をひいたのがステッチンググルーバーです。カッコいいけど、何のために使うのやら全く分かりませんでした。これは溝彫りの道具だったのですね。ようやくそれを使う工程まできました。うれしいです。
そもそもステッチンググルーバーってどんな意味なのだろう。そう思って、スペルだけでも調べてみました。
“stitching gruber” と書くらしい。意味合いとしては、「縫い目の溝を 掘 彫 る道具」という感じでしょうか。
“grub” の日本語訳は「(地面などを)掘る」だけど、革細工での溝は「掘る」よりも「彫る」かな。こんなカッコいい溝は「彫る」の字のほうが似合っています。クラフト社の説明書では「溝を切る」と書かれていた。なるほど、「切る」ですか。
英語スペルで“stitching gruber”をWEB検索したら、海外のWEBサイトで販売されているものが見つかりました。そこで驚きました。海外アマゾン等では、革細工マニア用に「日本からの輸入品」として売られていたのです。日本もがんばるなあ。レザークラフトという趣味は、おそらく海外文化が元だろうに。
私の工具は、クラフト社(東京)の「レザーハンドソーイングセット(Leather HAND SEWING SET)」という初心者向けセット商品で手に入れました。クラフト社ホームページでは、レザークラフトを日本に紹介したことなどが書かれていて、「必要な工具はアメリカのタンディ社より輸入」などのエピソードが書かれています。かつては工具を輸入していたのに、いまやステッチンググルーバーを(日本のどこかの会社が製造するようになって)輸出するまでになったのかもしれません。
スティッチンググルーバーを使うのは初めてです。不思議な形の道具で、先端にL字型の棒が取り付けられています。さらに、その棒の先端に小さな穴が空いていて、どうやら、その穴で彫るらしいです。でも彫るという割には、尖っているようには見えません。
穴をよく見ると入口と出口が決まっているようで、双方の形が違います。多分、彫る側と、彫ったあとのカスを排出する側があるのでしょう。
でも、どちらのサイドが彫る側なのでしょうか。よく分かりません。指で軽く触ってみました。細く狭まっている方で、わずかに引っかかりを感じました。細まった方が彫る側みたい。それほど尖がっていませんが、強く触ると切れちゃうのかも。危ないのかも。
説明書に従い幅を調節しました。あとは彫るだけです。力の入れ具合や角度など、よく分かりません。上手く使えるのかドキトキ。でも、案外すんなりと溝彫りできました。彫る側の反対側から、細長い彫りカスが出てきました。
折り目部分は縫わないらしく、溝を彫る必要がないとのこと。彫り止めるところの微調整が難しかったです。なぜなら、どこまで彫り進んだのか、ギリギリのところが見えないんです。仕方が無いので、少し手前で止めました。わずかに彫り残しスペースができました。
彫り止めたところでは、本体の革に彫りカスの革がくっついたままだったので、カッターナイフで切り取りました。
わずかに彫り残したスペースも、カッターナイフで少し彫り進めて仕上げてみました。でもカッターナイフでの仕上げは難しかったです。極細の彫刻刀でもあればいいのかな。それとも、何かいい専門道具があるのかな。まあいいや。またこんど調べよう。
次は、ステッチンググルーバーで彫った溝のところに、糸を通すための穴を開けます。ヒシ目打ちという道具を使うらしいです。でも、それはまた後日にします。
今日はここまで。家事に戻ります。
昨日、へりの仕上げ処理をしました。ほとんど完成形に近いです。残す作業は糸で縫うことくらい。でもその前に、準備段階の作業があるらしいです。縫い糸をはわせるための溝を彫る作業と、糸を通すための穴をあける作業だそうです。
まずは溝彫り。使用するのはステッチンググルーバーという、変わった形状の道具です。
革細工セットを買ったとき、箱の中身を見回してまず目をひいたのがステッチンググルーバーです。カッコいいけど、何のために使うのやら全く分かりませんでした。これは溝彫りの道具だったのですね。ようやくそれを使う工程まできました。うれしいです。
そもそもステッチンググルーバーってどんな意味なのだろう。そう思って、スペルだけでも調べてみました。
“stitching gruber” と書くらしい。意味合いとしては、「縫い目の溝を
“grub” の日本語訳は「(地面などを)掘る」だけど、革細工での溝は「掘る」よりも「彫る」かな。こんなカッコいい溝は「彫る」の字のほうが似合っています。クラフト社の説明書では「溝を切る」と書かれていた。なるほど、「切る」ですか。
・Stitch
[発音] / stɪ́tʃ /
[動詞] 縫う、編む
[名詞] ひと縫い、ひと編み、ひと針
縫い目、編み目
縫いかた、編みかた、かがりかた、ステッチ
・grub
[発音] / grʌ́b /
[動詞] 地面などを掘る
掘り返す
(掘り返すように)探し回る
(切り株などを掘り返して地面を)ならしてきれいにする
[名詞] うじ虫、地虫(コガネムシやカブトムシなどの幼虫)
grubの名詞は、うじ虫や地虫の意味らしい。そんなの知らなかったけど、なるほど、と思いました。ステッチンググルーバーで彫られた溝は、虫が這い進んだような形状をしています。
類義語として「掘る」「彫る」「削る」などの意味の英単語は色々あるのでしょうが、「虫が這いまわる(あるいは食みまわる?)ように溝を掘り回す」という意味合いで、もしかして、このネーミングになったのかな。違うかな。
地虫は土を「掘る」けど、革細工ならやっぱり「彫る」ですよね。
英語スペルで“stitching gruber”をWEB検索したら、海外のWEBサイトで販売されているものが見つかりました。そこで驚きました。海外アマゾン等では、革細工マニア用に「日本からの輸入品」として売られていたのです。日本もがんばるなあ。レザークラフトという趣味は、おそらく海外文化が元だろうに。
私の工具は、クラフト社(東京)の「レザーハンドソーイングセット(Leather HAND SEWING SET)」という初心者向けセット商品で手に入れました。クラフト社ホームページでは、レザークラフトを日本に紹介したことなどが書かれていて、「必要な工具はアメリカのタンディ社より輸入」などのエピソードが書かれています。かつては工具を輸入していたのに、いまやステッチンググルーバーを(日本のどこかの会社が製造するようになって)輸出するまでになったのかもしれません。
スティッチンググルーバーを使うのは初めてです。不思議な形の道具で、先端にL字型の棒が取り付けられています。さらに、その棒の先端に小さな穴が空いていて、どうやら、その穴で彫るらしいです。でも彫るという割には、尖っているようには見えません。
穴をよく見ると入口と出口が決まっているようで、双方の形が違います。多分、彫る側と、彫ったあとのカスを排出する側があるのでしょう。
でも、どちらのサイドが彫る側なのでしょうか。よく分かりません。指で軽く触ってみました。細く狭まっている方で、わずかに引っかかりを感じました。細まった方が彫る側みたい。それほど尖がっていませんが、強く触ると切れちゃうのかも。危ないのかも。
説明書に従い幅を調節しました。あとは彫るだけです。力の入れ具合や角度など、よく分かりません。上手く使えるのかドキトキ。でも、案外すんなりと溝彫りできました。彫る側の反対側から、細長い彫りカスが出てきました。
折り目部分は縫わないらしく、溝を彫る必要がないとのこと。彫り止めるところの微調整が難しかったです。なぜなら、どこまで彫り進んだのか、ギリギリのところが見えないんです。仕方が無いので、少し手前で止めました。わずかに彫り残しスペースができました。
彫り止めたところでは、本体の革に彫りカスの革がくっついたままだったので、カッターナイフで切り取りました。
わずかに彫り残したスペースも、カッターナイフで少し彫り進めて仕上げてみました。でもカッターナイフでの仕上げは難しかったです。極細の彫刻刀でもあればいいのかな。それとも、何かいい専門道具があるのかな。まあいいや。またこんど調べよう。
次は、ステッチンググルーバーで彫った溝のところに、糸を通すための穴を開けます。ヒシ目打ちという道具を使うらしいです。でも、それはまた後日にします。
今日はここまで。家事に戻ります。
手作り「カード・パスケース」
本日(5日目)の作業内容 まとめ
・スティッチンググルーバー(Stitching Gruber)を用いて、縫い糸を這わせるための溝を彫り巡らせた。
【作業4日目】「カード・パスケース」手作り … へり同士を接着させた部分。はみ出した接着剤を削り落として、へりのズレを平らに削って、へりを面取りして、CMC液を塗って磨き上げた。 [手作り 革細工]
カード・パスケースの手作り(続き)。
昨日、革の各パーツのへり同士を接着剤でくっつけて組み立てました。今日はへりの部分への仕上げ処理です。
まずは、はみ出した接着剤やズレたへりを、サンドスティックでこすって削り取り、きれいに整えるのだそう。でも、見た目では、接着剤はほとんどはみ出していないし、接着させたへりの部分はほとんどズレていません。
説明書に従い、一応、サンドスティックでこすってみました。そうしたところ、わずかなズレが削り取られて平らになりました。
元々、接着剤のはみ出しはほとんど無かったけど、もっときれいに無くなりました。
元々、接着したへり同士のズレはほとんど無かったけど、わずかなズレが削り取られて平らになりました。
でも、革が荒れちゃったよ。以前の工程でCMC液を塗って、せっかく磨き上げていたのに、すごく荒々しくなりました。大丈夫かな。そう心配したけど、手順書によると、のちの工程で改めてCMC液を塗り直すらしい。ほっと一安心。よかったです。
安心したので、念入りにサンドスティックでこすって平らにしました。たぶん、あまり力強くやってはダメみたい。軽い力でこすり上げました。革がこんなにも簡単に削り取られるなんて、少し驚き。念入りにやったけど、やりすぎでない程度に上手く出来たと思います。
次に、「へり落とし」という道具でコバの角(カド)を面取りします。
説明書では、「(へり落としを押すときの)角度に注意して下さい」と書かれています。でも、正しい角度の説明はありません。どのくらいのなのかな。普通、角度といえば45度とか30度などでしょう。とりあえずやってみよう。
あれ? 削れないよ。もっと垂直に近い角度なのかな? あれれ? 削れないどころか、革に傷が付いちゃうよ。・・・ などと試行錯誤していたら、ようやく削ることができました。どうやら、角度を浅くして、へり落としの先端の反り返った部分を持ち上げるようにするみたい。
先端を持ち上げずに革に刺すようにすると、革を傷付けてしまいます。持ち上げすぎると、全然削れずに面取りできません。微妙な角度調節が大切。
正しい角度が分かったら、気持ちよく削れました。
曲がった部分の面取りは難しいかったです。数回に分けて削りました。
次に、コバの始末です。
面取りしたコパへCMC液をすり込み、へり磨きで磨き上げる作業。説明書では「指でCMCをたっぷりすり込む」と書かれてあったので、少し多めに塗ってみました。へり磨きで磨き上げたら、ぐるりと一周、きれいに仕上がりました。
・・・ でも乾いたら、ひび割れが起きた。塗りすぎだったのな。それとも、磨き上げが足りなかったのか、それとも磨きすぎたのかな。どうしてなのか分からないけど、小さなひび割れだし、まあいいや。
今日はここまで。家事に戻ります。とりあえず夕飯を準備。
昨日、革の各パーツのへり同士を接着剤でくっつけて組み立てました。今日はへりの部分への仕上げ処理です。
まずは、はみ出した接着剤やズレたへりを、サンドスティックでこすって削り取り、きれいに整えるのだそう。でも、見た目では、接着剤はほとんどはみ出していないし、接着させたへりの部分はほとんどズレていません。
説明書に従い、一応、サンドスティックでこすってみました。そうしたところ、わずかなズレが削り取られて平らになりました。
元々、接着剤のはみ出しはほとんど無かったけど、もっときれいに無くなりました。
元々、接着したへり同士のズレはほとんど無かったけど、わずかなズレが削り取られて平らになりました。
でも、革が荒れちゃったよ。以前の工程でCMC液を塗って、せっかく磨き上げていたのに、すごく荒々しくなりました。大丈夫かな。そう心配したけど、手順書によると、のちの工程で改めてCMC液を塗り直すらしい。ほっと一安心。よかったです。
安心したので、念入りにサンドスティックでこすって平らにしました。たぶん、あまり力強くやってはダメみたい。軽い力でこすり上げました。革がこんなにも簡単に削り取られるなんて、少し驚き。念入りにやったけど、やりすぎでない程度に上手く出来たと思います。
次に、「へり落とし」という道具でコバの角(カド)を面取りします。
説明書では、「(へり落としを押すときの)角度に注意して下さい」と書かれています。でも、正しい角度の説明はありません。どのくらいのなのかな。普通、角度といえば45度とか30度などでしょう。とりあえずやってみよう。
あれ? 削れないよ。もっと垂直に近い角度なのかな? あれれ? 削れないどころか、革に傷が付いちゃうよ。・・・ などと試行錯誤していたら、ようやく削ることができました。どうやら、角度を浅くして、へり落としの先端の反り返った部分を持ち上げるようにするみたい。
先端を持ち上げずに革に刺すようにすると、革を傷付けてしまいます。持ち上げすぎると、全然削れずに面取りできません。微妙な角度調節が大切。
正しい角度が分かったら、気持ちよく削れました。
角(カド)の面取りなので、わずかに細く削るだけです。細いので、どうしても削り幅を一定にしづらくてムラがありますが、大丈夫でしょう。
曲がった部分の面取りは難しいかったです。数回に分けて削りました。
次に、コバの始末です。
面取りしたコパへCMC液をすり込み、へり磨きで磨き上げる作業。説明書では「指でCMCをたっぷりすり込む」と書かれてあったので、少し多めに塗ってみました。へり磨きで磨き上げたら、ぐるりと一周、きれいに仕上がりました。
・・・ でも乾いたら、ひび割れが起きた。塗りすぎだったのな。それとも、磨き上げが足りなかったのか、それとも磨きすぎたのかな。どうしてなのか分からないけど、小さなひび割れだし、まあいいや。
今日はここまで。家事に戻ります。とりあえず夕飯を準備。
手作り「カード・パスケース」
本日(4日目)の作業内容 まとめ
・革のへり同士を接着させた部分の仕上げ。
- はみ出した接着剤を削り落とし、へりのズレを平らに削った。
- へり落としで面取りした。
- CMC液をたっぷり塗り、磨き上げた。