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ポッキーの内箱の作りに感動した。 … 単純な展開図なのに、強度は十分。    [食品、飲料]

 ポッキーの大袋をよく買います。
 小袋に分かれていて便利です。
 江崎グリコの商品には色々ありますが、数ある商品ラインナップの中で最も多く買っているものは、私の場合、やっぱりポッキーでしょう。

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「べんんりな小袋タイプ、9袋入」と記載された、
袋タイプのポッキー

 内箱は紙製なので、食べ終わった後には分別リサイクルに回します。

 ここで問題なのが、立体の箱を分解して平面状にする作業です。なかなか頑丈なので、分解しにくいのです。まあ、問題というほど大したことでありませんが。
 第一、スルリと簡単に分解できてしまっては、まだ使用中のときに困ってしまうはずです。内箱である以上、箱の形状と強度を保たねばなりません。分解されにくくても仕方のないことなのかも。

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内箱

 分解して平らにするとき、私はいつも端っこを破っていました。破るというか、破れてしまうというか。平らにしようとすると、頑丈な組み立て部分は分解されずに破れてしまいます。
 きれいに分解できず破れてしまうのは、ちょっと悔しくもあります。

 単純そうなのに分解するのが難しい。どうしてかな。

 そう思ったので観察しました。

 箱のカドの、組み立て部分を観察しました(下図)。一見しただけでは、どうなっているのかよく分かりません。単純そうに見えて、複雑のようにも見えます。ちょっと不思議な作りです。
 よく見ると、箱の外側にエクボのような凹みがあります(下図、赤丸で囲われた部分)。きっと、組み立ての際に外側から押さえつけたのでしょう。
20150213_ph_soto.jpg
内箱のカドの部分。
少し凹みがある。

 その外側のエクボ状の凹み部分を、内側から見ました。内側の見た目は、何となく単純そうです。でもやっぱり、どうなっているのかよく分かりませんが。
 外側から内側へ差し込まれたところに、鈍角の、ちょっとした引っかかりの部分があります(下図、赤丸で囲われた部分)。
 その鈍角の部分を内側から押して、引っかかりを外してみました。そうしたところ、簡単に外せて、スルリと箱が分解されました。どうやら、この鈍角のひっかかりで支えているだけ。
 驚くほど簡単な仕組みです。びっくりです。
内側

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引っかかっている。

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引っかかりっているところを押した。
外れた。

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分解できた。

 これまで、なにげなく分解しようとしても容易には分解できなかったですが、まさか、仕組みが分かればこれほど簡単だったとは。きもちよく、スルリと外れまする。
 逆に、外側から押し込んでみたら、再び組み立てることができました。しかも、再組み立てでも、箱の頑丈さは損なわれません。
 単純なのにすごいです。組み立てやすく分解しやすい。強度もバッチリ。すばらしさに感動です。江崎グリコさん、素敵です。

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平面状に展開(外側と内側の写真)
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 箱として頑丈で崩れにくい。それでいて分解しやすい。再び組み立てするのも簡単。

 せっかくなので、これからは展開した状態で保存しておいて、何かの折に組み立て直して再利用することにします。

 この箱を参考にすれば、厚紙を用いて自作することも出来そうです。

「ここを押せば、簡単に分解できます」
というように、はじめから書いておいてくれてもよいと思います。
だって、とても気持ちいいんです。
スルリと外れるんです。


 まじめな話、簡単に分解できることはリサイクル率向上につながると思います。

 ポッキーを食べ終わったあとの箱が容易に分解できないとき、リサイクルへ回すのでなく、ゴミ箱へ入れてしまいがちになります。

・平らに分解しない場合
 → 古紙リサイクルへ入れにくい。
・平らに分解する場合
 →強引に分解して破れてしまうと見栄えが悪くてゴミっぽい。

 そんなとき、スルリと簡単に分解できて平らになると、何となくゴミっぽく感じないです。それなので、もしも初めから「簡単に分解できます」と明示されていれば、きっとリサイクル率は上がるでしょう。
 でも、「簡単に分解できます」と明示するためには、その分だけ印刷インクを要してしまう。環境負荷を考えたとき、余分な印刷インクとリサイクル率向上とで、どちらの影響が大きいのかな。


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